「あ、綺麗」

たとえば其処に込めた想いの全ては伝わらなくても
「あ、綺麗」と思って貰えたら
描きたかったコトの欠片くらいは、その人に残る気がして

だから、嬉しい。


イメージが残れば、傍に居られるでしょう？
もしも誰かにとって、形容できない何かが訪れた時。
そしてその曖昧な輪郭が、頭に居たイメージと繋がることができたら。
その時、独りにはならないでしょう？

だから今は「あ、綺麗」でもいいの。
別にずっと、そのままでもいいの。
欠片だけでも、貰っていってくれるんなら。
私も、独りでないだろうから。


寧ろ、切り離された別々のものを繋ぐのが「あ、綺麗」だっていうのなら、
それってなんだか素敵なこと。

うん、だから、「あ、綺麗」って感想はとても嬉しい。

会いたい

いつか出会うべき誰かが居るとして

その日は決まってて

その日生きて来た時間が、「会う」ための条件だとして

それでも生ききれなくて死んじゃって

会えなくなる。


そういうことってあるのかな。

その先に出会うべき人が居なかったから、絶つしかなかったとは思えない。
何度か消えたくなった私ですら、出会って、話をして、会えて良かったって思える人たちがいる。
それが、他の命は違ったなんて、思えない。

いやだな。
会いたいな。
人に出会っていきたいな。
あの日から出会って来た人たちと、出会えないなんて、そんなのいやだな。
お節介かもしれないけど、他の人にもそうであって欲しいとか、思うのです。
僕はとってもお節介だから。

その「苦しさ」にも、出会えて良かったのだと思えるような日。
きっと来るから、生きて欲しいです。

程よい距離で描く

なんでも、程よい距離が大事。


遠すぎると、つまらない。
近すぎると、暑苦しい。
程よい距離。

突き放すんでなく、執着するんでなく。
ちょうどいい視線から、「どうしたの？」「どうしたいの？」って問いかける。


描くのも書くのも人付き合いも。
そういうこと欠いてはグダグダになってしまう。

程よい距離から。見る。描く。書く。

なんだか急に

ほんとに急に

あくせく転んでばっかりの頃が

いとしく思えるのでした。


＊＊＊
３、４年も経つと少しは違うね。

「ぎゅううーああっ」ってなるのは、どうしたって駄目なことなんだと思ってたんだ。
必要なことだったんだねと今なら。今は、少しなら。

駄目だ

君じゃなきゃ駄目だ

君がいい

君じゃなきゃ嫌だ

君がいい

君がいい。





内側からの叫びは、そういうことだった。