立ち止まり振り返る時―歩き出すために

「まぁいいかな」と「しょうがないかな」と
捨ててきたものたちがあって

それは望むものを掴もうとする時に
どうしてもどちらかを選ばなくちゃいけなかったから
だから捨てるしかなかったものたち


捨てたわけじゃない
要らなくなったんじゃない
持てなかったんだ
それだけだけど
価値が無いから置いてきたわけじゃ、無いんだよ
とても大事なものがいくつも、いくつもある

ホントは天秤にかけられるようなものじゃない
それらを乗せるには天秤の皿じゃ足りない

それでも進まないと生きられないから
望んでいないと死んじゃうから


だから歩いたんだ、淡々と


今少しだけ振り返る
ああ大切だったと
そういう道も選択肢も、たしかに在ったと
その中でこの場所を選んだんだと
噛み締める



置いてきたけど
終わってない
生きていくから、きっとまた出会えるはず
生きている限り、続いてゆくはず

「大切だった」と。
この気持ちくらいは持って行けるはず。
明日へ。