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一つ多い、一人ぼっち。一つ少ない、一人ぼっち。どちらにも意味があるように。
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此処は、ある時浮かんだ叫び声から生まれた場所でした。

ある美大の方の学校説明を聞きいたときのことです。
絵で食べて行くことの難しさが語られることの多い中、前向きに「絵で食べて行くこと」を目指した内容の説明に、とても衝撃を受けました。

その時、心の底から、何かが疼く感じがしました。
ふつふつと浮かんで来たそれは、どうやら叫び声のようなのです。
その叫びは、泡沫のように憫れで儚く、「助けて助けて、応えて応えて」と繰り返していました。
その悲痛さは、もう今、今すぐ、手を差し伸べないと死んでしまうのだろうという気にさせました。

ネット上で声の活動を始めて、「声を公開する人」として少しずつ認知度があがっていました。
その一方で、「絵を公開する人」としての自分は陰って行くように思えて、絵描きとしての自尊心みたいなものも、すり減っていきました。
ついには公開する場さえ「どうせ見てもらえてないし、要らないや」とぽいっと捨ててしまった自分への、しっぺ返しが高2の冬、やってきたのでしょう。

自分と描くこと、創ることを切り離したことの、小さな傷が結びつき合って、私に最後のSOSを発信してきたのです。
すごく無理矢理に、それを拾ったから、「最後」だったかどうかは分からないけれど、かなり瀕死の状態だったと思います。
今にも千切れそうな繋がりを、私はどうにか「はしっ」と掴みました。

「私は、描く人なんだ!創る人なんだ…!」

とにかくそれを主張したくて、手段はなんでもいいから、自分と絵との結びつきを取り戻したい一心で、
高校2年の終わり、急に「美大に行く」と言い出したのです。
それが、このブログの始まりと重なります。
サイトはすぐには作れないけれど、何かしら絵を公開する場をつくろうと思ったのです。
「つくり続けること、公開し続けること」の大切さは、その頃たまたま書店で買ってみた新書「絵を描く悦び」から教わりました。


それからしばらく経って、いろんな捻じ曲がったものを、無理矢理に反対に曲げたりしながら、たどたどしくも元あった形に戻そうとしていました。
やっぱりうまく行かなくて、しょげる日もあれば、馬鹿なくらい簡単なことを難しく考えて立ち往生していた日もありました。




いろんな人に会い、いろんな言葉に会い、今に至ります。
ここにきてようやく、ひとつ拓けた気がします。
少なくとも、あの「叫び声」は鎮まり、たまに嬉しげに笑いかけてくるようになりました。
こんな書き方、変かもしれませんが、「ああ、ずっと其処に居たんだ」と思いました。
私が寂しがってる時も、ふてくされてる時も、「それ」はずっと其処に居たんだろうと。
意地を張ってる時は「それでいいの?それがいいの??」とか、迷ってる時には「がんばれ、まけるなっ」とか、いつも小さく囁くように、傍で見ていてくれたのでしょう。

そう、今になって、やっと。「そいつ」とちゃんと、歩いていけるようになったと思えます。
いろんな人に、助けてもらいながら、一番大事な軸は、いっしょに大事にしながら、歩いて行く。
そのなかで、まだ解決できていない、家族とのこととか、自分自身のこととか、
これから出会ういろんなことと、向き合って行く。

それに向かって行けるなら、私は幸せなのだろうと、今、そう思います。

今日をこの場所のひとつの区切りとしたいと思います。

プラスマイナス1。
拙くって変な歩き方ばっかりしてた。
付き合ってくれてどうもありがとう。
みづきさんはまだまだがんばれます!
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